2007年03月

「ドリコムと僕⑦」

ドリコムと僕。



恵比寿に来てからというものの、

僕はすっかりプロジェクトの機能追加開発に夢中になっていました。



当時の僕にどれだけの力があったのかと聞かれれば、

ほとんど力なんてなかった、そう答えるでしょう。



力不足は気合いでなんとかカバーしていました。




大して力もないのに、仕事を任せてくれたわけですから、

その期待を裏切らないよう、ただただがむしゃらに開発をしていました。





4月ということで、


春休みも終盤を迎え、大学が始まろうとしていました。




それまで週5日でドリコムに行っていたので、

大学が始まれば、必然的に勤務時間は減ってしまいます。




我が上司、長谷川さんにその話をすると、こう言われました。



"じゃあ、大学やめて、ドリコムの社員になっちゃいなよ!"




非常に軽いですw





でも、同じようなことを考える自分がいたことも事実です。




ドリコムでの生活は非常に充実していて、

入社してからの2ヶ月で学んだことは数え切れません。



大学2年間よりもドリコムの2ヶ月の方が価値があったように思えました。



大学で中途半端な時間を過ごしてるくらいならば、

ドリコムで一生懸命やっていた方が絶対自分のためになる。




それを1年も続ければ、必ずや大きく成長できる、そう確信していました。




多くの人に相談してみました。




人によって意見は違い、


"うん、会社で学んだほうがいいと思うよ。"


という方がいると思えば、


"大学は行かなきゃダメだよ。"


という方もいました。





しばらくの間真剣に悩みましたが、


最終的に僕が出した答えは、



"大学に通いながら、ドリコムでも頑張る"



ということでした。





その答えを出した最大の要因は、


両親が大学に行かせてくれていることでした。




僕が大学に行きたいと言ったから、両親は僕を大学に行かせてくれているわけです。




だから、大学で学べることは最大限学んで、卒業することが最低限僕にできることなんだろうなと思いました。







ということで、大学3年になった頃のこと。




ドリコム京都オフィスで働いていた板倉さんと初めてお会いしました。




"これはこれは、HEROのくまがいくんですね!"



板倉さんの第一声です。




優しさとユーモアを兼ね備えていて、まさにパパと呼ぶにふさわしい方です。


(京都ではパパと呼ばれていたらしいです。)





その時初めて知ったのですが、


板倉さんは僕が担当していたプロジェクトのPMになりました。




それから、板倉さんとの楽しい日々が続いていくのでした。




「ドリコムと僕⑥」

ドリコムと僕。




もうひとつだけ赤羽橋時代のお話をします。



またもや戻りますが、

それは2006年2月9日のこと。




そう、ドリコム東証マザーズ上場日です。





上場が意味することも大して理解していなかったわけですが、

とにかくすごいことだと思っていました。






その前日、社内はいつもどおりの雰囲気でした。





そして、当日。

朝はいつもどおりの雰囲気でしたが、

ただひとついつもと違うこと。





それは、みなさんのPCの画面が"東証"だったり、"株価ボード"だったりすることでした。




その後徐々に、"初値いくらだろうね?"、"テレビ映るのかな?"というような会話が飛び交うようになりました。





この日、役員のみなさんは朝から東証に行っていましたが、

一通りのイベントを終え、夕方頃会社に戻ってきました。




戻ってきた内藤さんの手には高級そうなシャンパン。




そのシャンパンを開け、改めて社員全員でお祝いをしました。



"ドリコム上場おめでとう!乾杯!"



内藤さんの掛け声とともに社内が活気に満ち溢れました。





その時、役員のみなさんが前に立っていましたが、

その笑顔といったらとても幸せそうな笑顔でした。



そして、僕にとって輝かしい姿がそこにはありました。




僕は1ミリもドリコムの上場に貢献していませんが、

あの瞬間をあの場所で過ごせたことは貴重な財産です。





今でも多くの人に羨ましがられます。






そして、4月。




ドリコムの事務所は恵比寿へ移転しました。




いまいち場所がよくわからなかったので、

W先輩と一緒に行ってもらいました。




時間がギリギリだったこともあり、オフィスへ猛ダッシュ。





すでに多くの社員さんが集まっており、

僕らが到着したその瞬間にエントランスの扉が開かれ、

みんなで社内へと入っていきました。





まずはエントランスで一際目立つ"DRECOM"の文字。


かっこよすぎます。




赤羽橋よりずっと広いエントランスに、きれいな会議室。



そして、圧巻されたのはデスクワークスペースの広さ!



いわゆる大企業のオフィスといった雰囲気でした。





その後すぐに社員総会と入社式。



今ではもう無理でしょうが、

エントランスに全員で集まって内藤さんのお話を聞いていました。




入社式では、新入社員のAさん、Iさん、Kさん、Nさんの紹介等々。




Kさんは3月まで一緒にバイト(?)として働いていたのに、

急に社員登用しちゃったらしいです。





そして、ドリコム一エッジの尖った男こと、Iさんはすでにその頭角を現していました。



ぶっちゃけチャラ男に見えましたがw





という具合で新入社員も加わり、

おしゃれな街恵比寿でドリコムが再スタートを切ったのでした。










「ドリコムと僕⑤」

ドリコムと僕。




すっかり社会人の世界に入りこんでしまったわけですが、

社会人だけでなく、学生も数人いました。




その中のひとりに営業系インターンをしていた"いもけん"がいました。




ドリコムでは入社すると、全体のメーリングリストに自己紹介メールを流します。



彼は僕が入社したその日に、

その自己紹介メールに返信をくれたのでした。




まだ仲良くできる人もいなかったので、

僕の中ではとても頼りになる存在だったのです。




他の営業系インターン生が途中で辞めていく中で、

彼だけはしっかりと任務を全うしていました。


僕の1つ下なのに、しっかりした子だな、と思っていました。




そのうち、昼ごはんを一緒に食べるようになりました。



赤羽橋オフィスの近くに病院があって、

その中のセブンイレブンでお弁当を買い、

病院のロビーでそれを食べる生活がしばらく続きました。




そこでは、大学のこと、ドリコムのこと、仕事のこと、将来のこと、・・・、

お互いの目線の高さが近かったこともあり、なんでも話していました。




そんな彼も3月をもってドリコムを辞めることが決まり、

4月からは少し寂しい生活が予想されていた時のこと、


ちょうどその頃でした、W先輩と出会ったのは。





3月の最終日、つまり赤羽橋の最終日のことです。


近くの芝公園で、お花見をしました。



加藤さんが総合プロデューサーでしたが、

現場の仕切りはW先輩がやっていました。




年度最終日ということで、みんな忙しかったのか、

全体の3分の1くらいしかお花見に来ていませんでしたが、

僕としては非常に楽しい時間となりました。



その帰りです。



"くまがいくん、どこ住んでるんだっけ?"


Mさんにそう聞かれました。



"埼玉です。"


そう答えると、Mさんが、


"あれ?じゃあWちゃんと一緒ジャン!"




そうです、W先輩も埼玉に住んでいたのです。



埼玉に住んでるのは僕くらいだと思っていたので非常に喜んだのを覚えています。



さわやかな好青年という印象でした。(もちろん僕より年上ですが。)



"恵比寿に移転してからも時間合ったら一緒に帰ろうね"


そんな言葉をかけてもらいその日はお別れしました。





2ヶ月お世話になった赤羽橋オフィスに別れを告げ、

恵比寿オフィスでの生活が始まるのでした。




そして、恵比寿では赤羽橋の数倍entertainmentな日々が僕を待っていたのでした。





「ドリコムと僕④」

ドリコムと僕。



最初の1週間にいろいろあったわけですが、


その後はドリコム製品のテスターとソースコードを見て勉強する日々が続きました。


Struts、Hibernateについてはまったく知識がなかったので、1から勉強しました。



そもそもそのふたつが何者かもわからないまま、

社内にあった参考書をひたすら読んでいました。




当時隣にいたYさんには、

"ほんっと、本ばかり読んでたよね。"

といわれるほど、読み続けていました。






そして、入社から1ヶ月。


ドリコム製品に対する知識、Struts、Hibernateの知識が一通りついた頃でした。




"そろそろ本格的な開発に入ろうか?"



未熟な僕にもようやくそんな誘いが舞い込んできました。




その時、テスターは数時間やっていたものの、

その他の時間はほとんど自分のための勉強時間になっていたので、

給料をもらっていることが非常に申し訳なかったのです。




なので、開発の誘いをしてもらった時は、

"やっと会社の役に立てる!"

そんな喜びでいっぱいでした。





ということで、3月頃から開発に入りました。


初めての開発は、

ドリコムブログオフィスのカスタマイズ。



ドリコム社内でも99%の人は知らないでしょうが、

ひそかに僕が開発したものがあります。(ほんとわずかですが。)





それを数日で終わらせた後、

次の仕事はふたつの中から好きな方を選んでいいよ、と言われました。



・ドリコムブログオフィスの機能追加


・ドリコムブログシステムの機能追加



ふたつの製品の違いについては理解していたものの、

どっちを選んでいいかはまったく分かりませんでした。




自分では分からないので、

それぞれ担当の方にそれを開発したときに得られるスキル、メリットについて聞いた上で、

ブログシステムの機能追加を選びました。





そのときの僕はもちろんわかっていませんでしたが、

この選択こそが僕のドリコム生活を大きく変えました。




ともあれ、先輩社員とともにそのプロジェクトを開始しました。

(このプロジェクトをプロジェクトXと呼びましょう。)



プロジェクトXで最初に任されたのは、バグフィックス。



ビュー(JSP、HTML、CSS)をちょこっといじれば終わるものから、

コントローラ(Java)、モデルまで含め数週間かかるものまでやりました。




ひと作業終わるごとになんとも言い表せない喜びが湧いてきました。


この時、初めてエンジニアのやりがいを感じました。





プロジェクトXを開始してから2週間ほどが経ったある日。


社外で行われるプロジェクトX会議に参加させてもらいました。




そこには、発注元会社、コンサル会社、開発パートナーが集まり、

まさにビジネスの場が広がっていました。



緊張の中、初めての名刺交換。



"若すぎてなめられてないかな?"


そんな心配がありましたが、とにかく堂々としていようと心に誓っていました。



会議が始まると次々と意見が飛び交います。


その一言一言を理解するので精一杯でした。


先方の質問に素早く、そして的確に解答している先輩社員さんがとてもかっこよく見えました。





そんなこんなで、プロジェクトXは進み、


3月下旬からは機能追加を任せていただけることになりました。





こうして大学2年の春休みは終盤を迎えていったのです。

















「ドリコムと僕③」

ドリコムと僕。




それからというものの、自分で解決できないことがあると、

すべて取締役の井上さんに聞いていました。


朝から深夜まで忙しい井上さんに、です。



さすがに数分おきは迷惑なんで、まとめて聞きにいったりしましたけど。



でも、その頃の井上さんは隔週で東京と京都の往復でした。

つまり、東京に来ても1週間経てば京都へ行ってしまいます。



じゃあ、僕はどうしたか?



答えは簡単。



京都にいる井上さんに聞きました。

ふつーに考えれば、東京にいる周りのエンジニアさんに聞いたほうが絶対に速い。



それでも井上さんに聞いていました。

それだけ井上さんに対する信頼度が高かったということですね。







話は少し戻って、入社初日。




まだ緊張の色が隠せない僕の元にひとりのイケテル営業マンが登場。




そう、その人こそが、


のちの採用王子こと、加藤さんです。





加藤さんは入社したての僕らにドリコムの会社概要を詳しく教えてあげると言ってくれました。



会議室にて、会社概要を聞き、その後は質問タイム。




"新規事業は誰が考えるのですか?"


って質問したのを今でも覚えています。





ほんと優しい人だな、それが加藤さんの第一印象でした。






その日の夕方。



環境構築を続けている僕の目の前に衝撃の光景が現れました。




社内の奥を見ると、そこには、



内藤さんが歩いているではありませんか!



あれ?社長さんいるのに、なんでみんなふつーなの???


だって、社長っていったら、



"これはこれは社長。お帰りなさいませ。"


みたいな感じで、部下がお出迎えするものかなと思っていましたから。





ベンチャーの社長ってのはそういうもんなんだということが発覚した瞬間でした。





とは言いつつも、CNETで見た内藤さん。



僕の中では芸能人が目の前を歩いているかのような衝撃!




挨拶に行きたいけど、さすがにそれはきつい。。。


でも、一度お話がしたい。




悩んだ結果、


"ここで挨拶にいかなかったら、オレの行動力ゼロだな"


そう思い、挨拶にいくことに。




とりあえず、士反さんに、


"社長に挨拶にいってもいいですか?"


と聞いてみると、



"え?あ、いいよ。じゃあ一緒に行こうか。紹介するから。"



入社直後に社長のとこに行きたいなんて言う人はまずいないらしく、

士反さんも困惑していました。




という成り行きで、ついに内藤さんの元へ。




"社長は僕にとって憧れの存在です。"



内藤さんの目の前でそう言いました。



周りの人は若干笑っていましたが、僕は本気でした。




"即戦力なんだから頑張ってね♪"


そう、声をかけてもらいました。

もちろんお世辞入ってますが、僕は嬉しかったです。





これが内藤さんと僕の出会いでした。



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